鉄は、熱いうちに打て。

1歳4カ月からの“DWE子育て”と、聞きかじり早期教育の実践。

知ってますか?“関わりことば”②(目からウロコ編)

この世に生まれて1年足らずの赤ん坊に、ひらがなだ、英語だ、数字だ、と所謂早期教育を施しているtetsu_atsu(鉄熱)家です。ぶっちゃけ早期教育が趣味になりつつあります(想像していたより楽しいので)。
早期教育も大好きなんですが、「子どもを育てていく上で常に心にとめておきたいのは、本当はこのへんだよなぁ」としみじみ思っています。
“このへん”とは、ズバリ関わりことばのことです。
関わりことばは、(社)発達協会常務理事 心理・言語担当 言語聴覚士 精神保健福祉士の湯汲英史先生が提唱することば。
前記事に簡単な概要を書きました。
www.tetsu-atsu.com
今回は、前記事の続きです。(前記事は「知ってますか?“関わりことば”①」に改題しました)

関わりことば③「だめ」

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子どもの行為を否定する「だめ」って、親としては「なるべく言いたくないな」と思う人も多いのではないでしょうか(もちろん、急に道路に飛び出すとか、熱いものに触ろうとするとか、危険な行為に対する「だめ!」は大事ですが…)。
「だめ」って言ってもいいんだ。これには、目からウロコでした。
湯汲先生はこう言っています。

「だめ」ということばの役割に気づいたのは、「だめ」がわからない子は、ほめられても喜ばないことを知ったのがきっかけです。
子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ(P.33より抜粋)

またまた、目からウロコです。
落ち着きのない子=制止のきかない子=“だめ”がわからない子は「ほめられられることをなかなかしない」傾向にあるそうです。

こうした背景には、相手に喜ばれようという気持ちが薄いことが考えられます。~中略~「だめ」と「喜ばれること」このふたつは、直接には関係がないように思われるかもしれません。が、ここで、人間の思考に独特とされる理解の仕方が関係してきます。たとえば、「大きいー小さい」「多いー少ない」など、人間には一対の概念(対概念)で物事をはかり、判断するという特徴があります。
「だめ」、つまりは人から叱られることと、人から喜ばれることが対になっていると考えられます。~中略~「だめ」への理解が弱いと喜ばれたいという気持ちも十分には育たないと思います。
子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ(P.34~35より抜粋)

もちろん、「だめ、だめ」ばかりではダメなわけで。「喜ばれる体験」なしで、「だめ」ばかり言われたり、「だめ」と注意される回数が多い子は、過剰に大人に反応してびくびくした子になってしまうおそれがあるなど、問題を持つかもしれないと湯汲先生。

子どもがよいことをしたときには、心から喜ぶ、ほめるなどを心がけてほしいと思います。
子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ(P.36より抜粋)

やっぱり、これが大事ですよね。
心から喜ぶ、ほめる。で、心から(真剣に)「だめよ」と。緩急、ですかね。

関わりことば⑤「大丈夫」

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「わたし、このことば、親に言われたことあったっけ?」――。ふと思いました。本のこの挿絵のように抱きしめて背中をやさしくポンポンとしてもらったことあるかな?あったかもしれないし、なかったかもしれない。また心がざわざわした項目です。
皆さん、ふつうにやられていることかもしれません。わたしはこの項目を読んでから、それまで以上に意識して「大丈夫、大丈夫」を言うようになりました。
子どもが不安で泣き叫ぶとき、大人は以下のように接するとよいそうです。

  • 子どもの身体を抱きながら、ただ「大丈夫だよ、大丈夫」という
  • 説明は不要。ただ「大丈夫だよ、大丈夫」と繰り返す
  • 「大丈夫?」の疑問形はNG。逆に子どもの不安を高めてしまう

子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ(P.46より引用)

☆同じような役割をもつ「関わりことば」
こわくない/ゆっくりでいいよ
子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ(P.47より抜粋)

「こわくない」「ゆっくりでいいよ」…。
。゚(゚´Д`゚)゚。
こんなやさしいことば、やっぱりわたし、親に言ってもらったことない気がしますよ!(この項目を読んでいるうちに、なんだか胸が締めつけられるような気分になった…/(^o^)\ナンテコッタイ)だから、わたしは子どもにうんとめいっぱいこのことばをかけてやりたい。(夫はこういうことばをよく子どもに言ってくれるのでありがたい。夫には子育て本は不要っぽいです)

関わりことば⑦「いっしょに」

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本の中に出てくるエピソードが興味深いです。
「園ではいい子なのに、家では親の言うことをきかない」4歳の男の子(両親がマスコミ関係者、とのこと)。この子どもの家で母親は、「正しいことばをおぼえてほしいからと、子どもことばで語りかけないようにしている」。そして「(今はわからなくても)向かい合ってきちんと説明することを心がけている」。子育てに信念を持ち、比較的教育熱心に感じられる母親です。

わたしはお母さんに「いっしょにネンネ」「いっしょにごはん」ということばかけをしたことがあるか、と尋ねてみました。「覚えていない」という答えが返ってきました。
子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ(P.56より抜粋)

「子どもことばで語りかけないようにしている」というのは、じつはウチでもやっていることで(^^;)。「ネンネ」もあんまり使ったことがないです。「ネンネ」と言うくらいなら「寝よう」と言ってしまいます。
もちろんここでは「子どもことば」の是非が問題とされているわけではありません。たぶんこの母親は「子どもを子ども扱いせず、一人の人間として接していきたい」と思ったのだろうと感じます(わたしも似たように考えているので^^;)。
でも、時として、この手の方針が裏目に出ることがある。
園の生活では「いっしょに」ということばがけとともに、文字通り「いっしょに」物事をしていく友だちがいるから、いい子で過ごせる。一方、家ではひとりでいるか、「子どものペースに合わせるの苦手」と自覚のある母親と“向き合っている”。このため、子どもは「なにをどうやっていのか混乱していたのでしょう」と湯汲先生。(湯汲先生はやさしい)

お母さんに、「いっしょに」ということばを使いながら、行動をともにするように伝えました。~中略~その後、子どもとの関わり方が変化して、母子ともに精神的にずいぶんと落ち着いてきたようです。お母さんは、向かい合うことよりも、横にいてほしいという子どもの気持ちがわかってきたと話していました
子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ(P.58より抜粋)

ガツン。やられました。向かい合うことよりも、横にいてほしいという子どもの気持ち!この“気持ち”に寄り添うことが大事なんだな、そういった意味を込めての母ちゃんといっしょ(ウチの場合)なんだよなと思わされました。

余談

そう言えば…Eテレのアレも…
www.nhk.or.jp
タイトルは「おかあさんといっしょ」。
関わりことば、してますねぇ。

もう 一回、休憩はさみます

関わりことばが好きすぎます。
次に「知ってますか?関わりことば③」を書いて終了にします。
やっぱり、ブログに書くっていいですね。関わりことばの良さを再確認できました。