鉄は、熱いうちに打て。

1歳4カ月からの“DWE子育て”と、聞きかじり早期教育の実践。

知ってますか?“関わりことば”①

この世に生まれて1年足らずの赤ん坊に、ひらがなだ、英語だ、数字だ、と所謂早期教育を施しているtetsu_atsu(鉄熱)家です。
早期教育に興味をもった4カ月ほど前、ひょんなことから1冊の本に出会い、関わりことばの存在を知りました。

子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ

子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ

関わりことばとは、この本の著者でもある(社)発達協会常務理事 心理・言語担当 言語聴覚士 精神保健福祉士の湯汲英史氏が提唱している、

子どもの発達にとって大切な意味を持つ一群のことば
子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ「はじめに」より

のことです。湯汲先生(ここから親しみと敬意を込めて湯汲先生と呼びます)は、この関わりことばについて、

どれも子どものすこやかな発達にはなくてはならないことばであり、大人がつとめて子どもたちに語りかけていかなくてはならないことばでもあります
子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ「はじめに」より

と言っています。

早期教育も好きだけど

生まれて1年足らずの赤ん坊に、ひらがなだ、英語だ、数字だ、と早期教育を施している私にとって、ちょっと立ち止まって子育てそのものを考えさせられた子どもを育てるってこういうことだったのね、と胸をざわざわとさせられた本です。今のところ、子育て関連書籍の中でダントツで好きな本です。たぶん、この先も揺るがない鉄熱家の子育てバイブルとなりそうです。
副題に「発達が気になる子へのことばかけ」とあるように、発達に問題があったり、その傾向がある子ども向けの本のようなのですが、一般的な子育て本として読めます。
26ある関わりことばのなかから、いくつかお気に入り(?)を抜粋して記事にします。
※26すべての関わりことばは、さいごに掲載します。

関わりことば①「そっと」

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湯汲先生が関わりことばのイメージを抱くようになったのは、この「そっと」ということばが始まりだったそう。単に物の扱いだけにとどまらず、人との付き合い方においても大切なことばと説いています。概ね1歳前後になると「そっと」がわかりはじめるようだ、と書かれています。

☆同じような役割をもつ「関わりことば」
ゆっくり/ふわっと/やさしく/静かに
子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ(P.25より抜粋)

このように、26のなかのいくつかのことばについて「同じ役割をもつ『関わりことば』」が掲載されています。湯汲先生は親切です。
じつはわが家でもこの「そっと」に近いことばを使っていました。それは「いい子、いい子」です。子どもが花壇の草花や街路樹などに興味を示し始めた頃、乱暴に扱ってほしくない一心で口をついて出てきたことばが「いい子、いい子」でした。「きれいな花だねぇ~。いい子いい子しよう」という具合です。手前味噌ですが、これはとっても効果的なことばでした。1歳半を過ぎた今でも頻繁に使うことばです。
この「そっと」の項目を見て、ちょっと安心したのを覚えています。

関わりことば②「大事、大切」

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湯汲先生のクリニックで上位を占めるのは、乱暴な子どもの相談だそうです。そういった子どもたちと話すなかで湯汲先生は、

相手の気持ちを想像する力や道徳より以前の、もっと根本的なことを、その子たちが学んでいないことがわかってきました。それは、友だちは「大事、大切な存在」だということです。大切な相手であるという認識が希薄なのです。~中略~「大事、大切」というキーワードを教えていかないと、仲間の大切さに気づけない子がいます。日々の暮らしのなかで、「大事、大切」な物があること、また人は「大事、大切」であると伝えていく必要があります。
子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ(P.29-30より抜粋)

これは、わたしの胸がざわざわした項目です。正直、ギクリとさえしました。
わたしは暴力を振るったりするような問題児ではなかったけれど、何かを「大事にする、大切に思う」という気持ちが希薄であると、大人になってからうっすら気づき始めたからなのです。もしかして、こういった関わりことばを投げかけられてこなかったのかな?と思ったこともありましたが、いま、わたしの立場はこの「大事、大切」を子どもに授ける側。自分の子どもの頃とかは、もうどーでもいいんです。じぶんにそういう(「大事にする、大切に思う」という気持ちが希薄である)自覚があるからこそ、湯汲先生の「気づけない子には日々の暮らしの中で伝えていく必要がある」ということばは、とっても心強い声援となっています。子どもが食卓でスプーンなどを放り投げるときなど(笑)、大声で伝えています。

一回、休憩はさみます

大好きな本ゆえ、思い入れが強く、記事もダラダラ長くなりました。
また、つづきは折をみてアップしたいと思います。
関わりことば、2つを見ておわかりいただけたと思いますが、幼い子どもに対して語りかける、当たり前と言えば当たり前の「やさしいことば」の数々です。
だからこそ、はっとさせられます。
早期教育と平行して、地道につづけていきたい「ことばがけ」の一つです。