鉄っ子に捧げるきかんしゃ絵本①「はしれ、きかんしゃ ちからあし」(福音館書店)
絵本の読み聞かせがからっきしなtetsu_atsu(鉄熱)家です。
しかし、そんなわが家にも、やっとこさ絵本読み聞かせの風がふいてまいりました!
最近購入し、わが家に“読み聞かせのよい風”をふかせてくれた「きかんしゃ」関連の絵本をわたしのお気に入り順にご紹介します。
はしれ、きかんしゃ ちからあし(福音館書店)
- 作者: 小風さち,藍澤ミミ子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2008/10/15
- メディア: ハードカバー
- クリック: 4回
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オススメ度★★★★★
胸を打つ度★★★★★
擬音度 ★★★★☆
絵が渋い度★★★★★
1歳半になり急速に機関車熱が高まりつつある子どものため、きかんしゃ絵本を探すべく、本屋さん…ではなくamazonを彷徨っていて、一目ぼれして購入。
版画を多用したずっしりとした趣のある絵と、題名のちからあし(素朴でありながら、なんて力強い素敵な名前なんでしょう!!)の響きに「間違いなく良書!福音館だし!!(「こどものとも」育ちの福音館信者)」と確信し、レビューもろくに読まずに買いましたが、これがとんでもない良書でした。
ごっごっ ごっごっ ごっごっ ごっごっ。
重い貨物を引いて走るのが大好きなちからあし。
機関車仲間の特急列車「はやあし号」たちと楽しく働き、沿線では子どもたちが手を振って出迎える、そんな穏やかな日々を暮らします。
しかし、それも長くは続かなくて…
ぽぅ!(ちからあし)、ピーィ!(ディーゼルきかんしゃ)
戦争が影を落とす辛く悲しい時代あり、戦後の復興あり、「あたらしい ディーゼルきかんしゃ」や「しんがたの とっきゅうれっしゃ」登場の新時代の到来あり。
きかんしゃトーマスなら、このへんで新型車両と一悶着ありそうです。(トーマスに対する偏見ごめんなさい。「きかんしゃやえもん」でもそんなシーンがありましたっけ)
戦争では大きな悲しみを味わったちからあし。
「わたしは もう はしりたくありません」とまで言います。
でも、ちからあしは、求められるままに働きます。かつての日々を思い出して―。
昔、ちからあしに手を振っていた子どもたちは大人に。そして、自分の子どもに言います。
「あれは、ちからあしだよ。とうさんが こどものころから、はしっているんだ」
ちからあしが迎える結末は
平和な時代は訪れましたが、蒸気機関車の辿る道は…。
「ちいさなきかんこ」に一人ぼっちのちからあし。
きかんしゃ ちからあしが時代に翻弄されていく姿が淡々と描かれます(ここがいい)。
クライマックス、子どもに読み聞かせながら、思わず
「わぁぁぁぁぁ。゚(゚´Д`゚)゚。」
となってしまいました、わたし。
台所で洗い物をしながら、聞いていたらしい夫からも「おぉぉぉぉぉ!」の声。
絵本の読み聞かせって、こんなに楽しいんだ、とはじめてわたしに教えてくれた本です。
何歳から読める?何歳からがオススメ?
ウチの子どもは1歳半。正直、この絵本の内容は理解できない年齢です。
さらに言うと、絵が渋いです。
でも、わたしは「はしれ、きかんしゃ ちからあし」に出会って思いました。
読み聞かせで重要なのは親の熱量だ、と。
わたしが、それこそ機関車ばりの興奮状態でこの本を読み進めていたからでしょうか。これまで、読み聞かせの途中ではふらふらと歩き出していた子どもも、わたしのひざの上に静かにちょこん。母ちゃんのあまりの熱気に圧されていたとも言えますが、無事に結末まで一緒に“乗車”することができ、母ちゃんはうれしかった!
と、いうわけで…
まとめ
きかんしゃに興味をお持ちのお子さんであれば、0歳でも1歳でも問題なし!
ぜひ、読んであげてください!!!
ちなみに、
福音館書店曰く、
読んであげるなら 5才から
じぶんで読むなら 小学校初級から
とのことです!念のため!
- 作者: 小風さち,藍澤ミミ子
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2008/10/15
- メディア: ハードカバー
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